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DXが止まる「ラストワンマイル」|既存システムをAIでつなぐ

Cosniaが徹底解説·2026年10月27日
DXが止まる「ラストワンマイル」|既存システムをAIでつなぐ

AIトランスフォーメーション専門家で、CosBEの茂見憲治郎氏が、2026年3月21日公開の動画で、業務システムやSaaSとAIトランスフォーメーション(AX)の関係を説明しています。

ℹ️サマリー

・DXで残る課題は、入力の手間とシステム間の連携の2つ ・AIとAPIで、既存の資産を生かしたまま業務をつなげる ・生成AIだけでは難しく、ルールベースの処理と組み合わせる

DXの多くは、一部をITで回す段階にとどまっている

茂見氏は、デジタルを前提とした変革までたどり着いている会社は、まだまだ少ないと述べています。

デジタルを前提に企業の経営を変革しようという動きは以前からあったものの、実際にはITツールを入れた部分だけをITで回す、いわゆるデジタライゼーションの段階と言ってもいいのではないか、と茂見氏は話します。

一方で、社内でさまざまなシステムが動いていたり、SaaSツールを業務で使っていたりする会社も多いのではないか、と茂見氏は述べています。

残っているのは、入力の手間とシステム間の連携

茂見氏は、システムやSaaSで会社を変革しようとしたときのネックは、入力の手間と、システム同士の情報の連携だと述べています。

入力の手間とシステム間の連携は、なかなか解決されていない「ラストワンマイル」として残っているのではないかと茂見氏は話します。

相談を受けた会社の中には、情報を入れさえすればさまざまなことができるのに、入れる手間が大変で利活用が進まないところがあると茂見氏は説明します。結果として、デジタルを前提に業務全体を設計し直すところに、なかなかたどり着けていない会社が多いのではないかと述べています。

AIとAPIで、既存の資産を生かしたまま変革する

茂見氏は、AIの登場と、システム間連携の仕組みであるAPIの進展によって、従来の資産を生かしたまま会社全体を変革できるようになっていると述べています。

従来は、基幹システムを丸ごと変えて一気通貫で処理させるシステムリプレイスといった方法もあったと茂見氏は話します。

茂見氏は、見積もりや発注を受ける業務を例に説明します。お客様ごとにバラバラの様式で届く依頼を、人が見ながらシステムに打ち込んでいたと話します。仕入れ先への発注書や請求書も、システムの情報を見ながら手で作り、その情報をまたシステムに手で入れていたと説明します。

茂見氏は、入力や連携の部分をAIの仕組みで自動でつなげていくことができると話します。例えば、さまざまな様式の注文書をそのままAIに読み込ませると、AIが中身を解析し、次のシステムに必要なデータに整形する、もしくは一旦データベースに入れると説明します。

既存のシステムにAPIという連携の窓口が確保されていれば、そこから先はAIで作ったものとシステムが直接連携すると茂見氏は話します。人が途中で入力していたところに、AIで情報を解析し、次に必要な形に整えて受け渡す仕組みを入れることで、システム全体が流れていくと説明します。

生成AIだけでは難しく、ルールベースの処理と組み合わせる

茂見氏は、こうした仕組みは生成AIだけでは難しく、気をつけなければいけないと述べています。

生成AIは統計的な処理を前提にしているため、同じ入力に対して必ずしも同じ出力にならず、出力の正しさを100%保証することもできないと茂見氏は説明します。

生成AIも補助的には使うものの、認識した情報を正しく処理させるルールベースの処理と組み合わせることで、フローが完結すると茂見氏は話します。これがラストワンマイルにつながります。

情報がつながると、AIが業務を支援できる

茂見氏は、情報がつながるとフローとして流れてくるため、その情報を活用してAIが業務を支援する仕組みになっていくと述べています。

例えば、①自然言語で従業員とやり取りして情報を整理する、②フローの中のものを分析してフィードバックをかける、③さらに自律的な動きをAIがサポートする、といった形だと茂見氏は説明します。

全部を置き換えず、課題を絞ってAIで変革する

茂見氏は、すでにシステムを使っている会社は、全部を置き換えるのではなく、課題を絞ってAIで変革することが1つの考え方になるのではないかと述べています。課題を絞る考え方は、CosBE AXメソドロジーの「イシュー・ファースト」にあたります。

特に課題になっているところをAIで変革し、全体の業務を流していく、と茂見氏は話します。

入力と連携というラストワンマイルを、生成AIとルールベースの処理を組み合わせてつなぎ、既存のシステムを生かしたまま業務全体を流していく、という整理になります。


既存のシステムを生かした変革の出発点は、業務全体の中で特に課題になっているところを絞り込むことにあります。入力や連携で止まっている業務を整理するところから、CosBEの無料相談でご相談いただけます。

ℹ️出典

発言者:茂見憲治郎(CosBE Founder & CEO) 聞き手:なし 出典:AI導入が進まない本当の理由|DXが止まる“ラストワンマイル”を解説| AIトランスフォーメーション(2026年3月21日公開)https://www.youtube.com/watch?v=BCLvBmJHTsw 該当箇所:1:06〜6:38 関連記事:CosBEのAIトランスフォーメーションの進め方|課題からMVPへ

CosBE編集部

この記事を書いた人

CosBE編集部

CosBE

目次

  • DXの多くは、一部をITで回す段階にとどまっている
  • 残っているのは、入力の手間とシステム間の連携
  • AIとAPIで、既存の資産を生かしたまま変革する
  • 生成AIだけでは難しく、ルールベースの処理と組み合わせる
  • 情報がつながると、AIが業務を支援できる
  • 全部を置き換えず、課題を絞ってAIで変革する

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