AIトランスフォーメーション専門家で、CosBEの茂見憲治郎氏が、2025年11月1日公開の動画で、AIトランスフォーメーション(AX)の効果が期待できるかのチェック項目を紹介しています。この記事では、そのうち理由の説明がある項目を扱います。
ℹ️サマリー
・出発点は、AIと関係なく明確な課題や目標があるか ・同業他社や顧客の期待が高ければ、早めに検討した方がいい ・経営者自身がAIを使い、変革に自ら踏み出しているか
出発点は、明確な課題や目標があるか
茂見氏は、最初の確認項目として、解決したい明確な課題、もしくは達成したい明確な目標があるかを挙げ、AIとは関係なく課題感があるかを問うものだと述べています。
課題が明確になれば、その課題にどのようにアプローチするかが見えてくると茂見氏は話します。明確な課題や目標があることは、CosBE AXメソドロジーの「イシュー・ファースト」にあたります。茂見氏は、課題が明確にあることが出発点で、そのうえでAIで解決できるものかどうかを考えると説明します。
同業他社でAI活用の事例が出始めているか
茂見氏は、自社と同じような仕事をしている他社で、すでにAIを活用した事例が出始めているかも確認するよう述べています。
当てはまる場合は、すでに競合が取り組み始めているので、なるべく早く検討した方がいいと茂見氏は話します。
顧客がAIを使ったサービスに期待しているか
茂見氏は、顧客がAIを使ったサービスに高い期待を持っているかを確認するよう述べています。
顧客がAIでやるのが当たり前だと思い始めていると、むしろAIを使っていないサービスに見劣りを感じてしまうと茂見氏は説明します。顧客の期待値が高ければ早くやった方がいいし、期待していないのであれば顧客向けのサービスに入れる必要はない、と話します。
ただし、人との最終的な接点になるところはAIではなく人にしてほしいと考える人が、現時点ではまだ多いと茂見氏は述べています。チェック項目のすべてに当てはまる必要はない、とも茂見氏は話します。
経営者自身がAIを使い、変革に自ら踏み出しているか
生成AIツールを一切使ったことがないと、AIがどういうものかを話しづらいと茂見氏は説明します。使っている方と使ったことがない方では、AIによる変革の難易度がだいぶ違うため、使ったことがなければ、まずはそこから使った方がいいと話します。実践型のリーダーかという項目は、CosBE AXメソドロジーでいう経営者の「主体的な実践」にあたります。
実践型のリーダーかを問う理由について、茂見氏は、AIトランスフォーメーション(AX)では変革をしていかなければならず、トップが自ら一歩を踏み出さず人に任せていては、本当の意味での会社の変革はしづらいと述べています。
余地が見えたら、投資と効果で判断する
茂見氏は、活用の余地があると分かったとき、実際にやるかどうかは、投資に対する効果であるROIで判断すると述べています。
AIでできるかもしれないものの、投資が非常に高くかかり、期待される効果が小さいものは、あまりやらないと茂見氏は説明します。AIでできるとしても、今のままの方がいいという判断もあると話します。
チェックによって見えてくるのは、AIの活用余地がどこにあるかまでだと茂見氏は話します。そこからテーマを決めて議論し、明確なアクションを見つけ出し、ROIもあわせて考えていくと説明します。
明確な課題を出発点に、外部の状況と経営者自身の姿勢を確認し、最後は投資と効果のバランスで判断する、という順序です。
AXに取り組むかの判断の分かれ目は、明確な課題があり、投資に見合う効果が見込めるかにあります。自社の課題とAIの活用余地を整理するところから、CosBEの無料相談でご相談いただけます。
ℹ️出典
発言者:茂見憲治郎(CosBE Founder & CEO) 聞き手:小淵氏(ニューフェーズ代表) 出典:【10問で診断】あなたの会社はAI導入に向いている?成功確率チェックリスト|AI変革(2025年11月1日公開)https://www.youtube.com/watch?v=ECj2h3hdK2A 該当箇所:0:42〜1:29、1:42〜3:29、7:13〜9:46 関連記事:AIトランスフォーメーションの費用対効果をどう考えるか/AIトランスフォーメーションを進める前提となる4つの考え方

