AIトランスフォーメーション専門家で、CosBEの茂見憲治郎氏が、2026年8月14日公開の動画で、「Claude CodeでAI社員は作れるのか」をテーマにAIエージェントの活用について3つの論点を語っています。この記事で扱うのは、2つ目の論点「個人の生産性向上と会社全体の成果の関係」の部分です。
ℹ️サマリー
・個人の生産性向上で止まると、経営としては機会を逃す ・空いた人手を別の仕事に移すのが経営者の判断になる ・個人の効率化と組織の再設計は、考え方がまったく違う
個人の生産性が上がると、会社全体はどうなるか
茂見氏は、1人1人の生産性が上がれば、その分で会社全体としての生産性も上がっていく部分はあると思う、と話します。
一方で、個人の生産性を上げることだけで止まってしまうと非常にもったいない、とも述べています。個人の目線からすれば自分の仕事が効率的になる話ですが、経営者として考えるならもう一歩、二歩踏み込む余地がある、と説明します。
経営者が踏み込むべき一歩とは何か
そもそもこれだけの社員が必要なのか、という問い直しから入る、というのが茂見氏の挙げた例です。
具体例として示されたのは、Aという業務に3人の人が入っている場合です。ここをAIエージェントを活用して1人で回してもらい、残りの2人には違う仕事をしてもらう。
💡AIエージェント:
目的を与えると、必要な手順を自ら判断して複数の処理を実行するAI。
このとき、AさんがAIエージェントに指示を出し、BさんとCさんの業務をAIにやってもらう形になります。BさんとCさんにとっては、今やっている業務の生産性を上げるという話とはまったく関係がなく、AI技術も使いながら新しい仕事についてもらう、という話になります。
「個人の生産性向上」と「組織の再設計」はどう違うか
個人として生産性を上げるという話と、経営としてAI技術を前提に組織を再設計するという話は、まったく考え方が違う、と茂見氏は説明します。
この整理は、CosBE AXメソドロジーの実践ロードマップで、ステージⅢに置かれている「組織体制と人の役割の見直し」にあたります。
前者は今ある業務の中での改善で、後者は業務そのものの配置を変える判断です。
この整理は少数精鋭の会社にも当てはまる、と茂見氏は補足しています。1人の生産性を上げることで他の方が違う業務に取り組めるようになり、その方が新しい業務や新規事業に取り組めるようになれば、そこからスケールすることができるようになる、という見立てです。
まとめとして、1人であれば生産性を上げること自体はできるものの、経営の立場からすると生産性を上げるだけで止まらないほうがよい、という趣旨になります。
AIで空いた時間をどこに振り向けるかは、ツールではなく経営の判断です。自社のどの業務に人が張りついていて、その人にどこへ移ってほしいのかを整理するところから、CosBEの無料相談でご相談いただけます。
ℹ️出典
発言者:茂見憲治郎 氏(AIトランスフォーメーション専門家/CosBE) 聞き手:小渕 氏(MC) 出典:【Claude CodeでAI社員は作れるのか?】AIエージェント活用で中小企業の業務効率化・生産性向上を実現する方法(2026年8月14日公開) https://www.youtube.com/watch?v=osb5Hqr0G7A 該当箇所:02:11〜04:01 関連記事:Claude CodeとAIエージェント|業務自動化の本質はどこか/AIツールで解決できない課題に直面したら

