AIトランスフォーメーション専門家で、CosBEの茂見憲治郎氏が、2025年8月2日公開の動画で、AIトランスフォーメーション(AX)の進め方を説明しています。この記事で扱うのは、進め方の前提となる4つの考え方の部分です。
ℹ️サマリー
・AXの進め方の前提として、大事な考え方が4つある ・AIを使うことを目的にせず、経営課題から入る ・最初の一歩を細かく絞って始めると、暗黙知が出てくる
進め方の前提となる4つの考え方
茂見氏は、AXの進め方を話すにあたり、その前提として大事な考え方が4つあると述べています。4つの考え方は、CosBE AXメソドロジーの「成功の4原則」にあたります。
茂見氏が挙げる4つは、①イシュー・ファースト、②リーン&アジャイル、③小規模AI群、④ユーザー統合型アプローチです。
イシュー・ファースト
茂見氏は、イシュー・ファーストを、AIを使うことを目的にせず、経営目標や経営課題の解決に目的を置く考え方だと説明します。
AXの議論をしていても一度AIから離れ、自分の会社がどこを目指すのか、何が大事な課題なのかから入っていき、課題を明確にしながらそこに対してAI技術を使っていくと茂見氏は話します。
リーン&アジャイル
茂見氏は、リーン&アジャイルを、小さなものから実際に始め、その結果を踏まえて次のステップに進む、小さく始めて育てていくアプローチだと説明します。
リーン&アジャイルは、リーンスタートアップという考え方と、開発手法であるアジャイル開発を組み合わせた考え方だと茂見氏は述べています。最初に計画をしっかり立てて計画どおりに進めるという考え方ではない、とも話します。
小規模AI群
茂見氏は、小規模AI群を、汎用的なAIアプリケーションを目指すのではなく、細かく特化したAIソリューションを作って連携させる考え方だと説明します。
ユーザー統合型アプローチ
ユーザー統合型アプローチについては、すべてを一気にAIで置き換えるのではなく、一部はユーザーが引き継いで指示や評価をする形を組み合わせ、それを再度AIに学習させながら高みを目指すアプローチだと茂見氏は話します。
何を目的にするかで、アプローチは変わる
聞き手が4つの考え方をまとめたのを受けて、茂見氏は、何を目的にするかによってアプローチが変わると述べています。
どれだけ課題を明確にできるかが1つの大事な点だと茂見氏は話します。相談の中でも、最初に何に取り組むかを真剣に悩んでいる方がいて、何に取り組むかが結果を左右すと説明します。
目的が達成できれば、極論すると最終的にAIを使わなくてもよいと茂見氏は述べています。もちろんAXなので、技術を使って解決するという考え方はある、とも話します。
最初の一歩を細かく絞ると、暗黙知が出てくる
茂見氏は、リーン&アジャイルとつながる点として、どれだけ細かい最初のステップを見出すかが非常に重要だと述べています。
やっていると分かることとして、事業の大事なところは細部に宿ると茂見氏は話します。その細部は顧客も言語化や可視化ができていないことがあると説明します。
会社の強みや工夫といったものは、暗黙知として経営の随所にあるものの、業務の中では最初には現れてこないことがある、と茂見氏は説明します。ただ、細かい課題を設定し、そこに向けて小さく始めてみると、今まで可視化されてこなかった暗黙知が出てくると話します。
茂見氏は、暗黙知が見えてくることが非常に重要で、見えてくるからこそ最初は小さく始めましょうと述べています。イシュー・ファーストで課題を明確にすることと、リーン&アジャイルで細かい最初の一歩を見出すことは、つながっています。
AXの進め方を考える出発点は、何を目的にするかを決め、その課題から細かい最初の一歩を見出すことにあります。自社で取り組むべき課題を整理するところから、CosBEの無料相談でご相談いただけます。
ℹ️出典
発言者:茂見憲治郎(CosBE Founder & CEO) 聞き手:小淵氏(所属表記は原音要確認) 出典:【完全解説】CosBE流AIトランスフォーメーション4つの導入ステップ(2025年8月2日公開)https://www.youtube.com/watch?v=L8R6Bz2mugA 該当箇所:0:28〜4:59 関連記事:CosBEのAIトランスフォーメーションの進め方|課題からMVPへ/AIトランスフォーメーションの構想は、変わるし変えた方がいい

